ふくおかフィナンシャルグループ(FG)傘下のデジタル専業銀行、みんなの銀行は2027年度の黒字転換を目指す。永吉健一頭取は12日、成長戦略について「BaaS(バンキング・アズ・ア・サービス)を起点に輪を広げていく」と語った。 みんなの銀行は同日、サービス開始5周年を記念して都内で発表会を開いた。金融機関が外部に金融サービスを提供するBaaSに力を入れている。 25年12月にはメルカリのスマホ決済サービス「メルペイ」との連携を始めた。パートナー企業は5月時点で36社になった。それぞれの企業が口座利用者にポイント付与といった独自の特典を用意している。 この日の発表会では、1人につき最大で5口座まで開設できるようにしたことを公表した。パートナー企業ごとに設ける「支店」の口座を複数利用できる。従来は1口座しか持てず、他のパートナー企業の支店の口座を開設する場合、既存口座を解約する必要があった。 永吉氏は「パートナーが増えるにつれて、それぞれの企業の特典を受けたいというニーズが出てきた。BaaSビジネスのネットワーク効果を発揮していく」と説明した。 みんなの銀行は若者の開拓を狙って21年5月28日にサービスを始め、26年5月に170万口座を突破した。収益源と見込んだ個人向けローンが伸び悩み、黒字化の目標時期を当初の23年度から27年度に先送りしている。26年度も84億円の赤字を見込む。 永吉氏は「ローン一本足打法ではなく、顧客の利用頻度や一人あたりの単価などで銀行として稼ぐ環境が整ってきている。単体としてしっかり黒字化を目指す」と説明した。